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博士の愛した映画

ジャンパー

ジャンパー JUMPER 製作国 アメリカ 公開情報 FOX 初公開年月 2008/03/07 ジャンル アドベンチャー/SF HP 監督:ダグ・リーマン 出演: ヘイデン・クリステンセン     ジェイミー・ベル     サミュエル・L・ジャクソン     レイチェル・ビルソン

総合:★☆ 内容:☆ 俳優:★★☆ 映像:★★ 感想:憧れる・興奮する・不思議 テレポーテーションは、凄いけどねぇ…。 ジャンパーの設定やそれを追うパラディンの道具など、きっちりルールや世界観が決まっているのは評価できるけれど、ストーリーは鬼ごっこほどで特にあってないようなもの。 主人公が世界をまたにかけるところは、「ボーン」シリーズのダグ・リーマンらしい。 けれども、行き先にそれなりの意味を持たせないと、どうも「テレポーテーションって凄いでしょっ!」 とだけしか伝わってこない。 ヘイデン・クリステンセン演じる主人公は、これまたダークサイドにはまってる感じで、どこか闇のあるキャラクターが似合うよね。 サミュエル・L・ジャクソンは、悪さと凄みがあり、追ってくる執念深さや存在感は強かったです。 ただメインにこの2人が出演しているので、個人的には「スター・ウォーズ マスター・メイス・ウィンドゥの逆襲」に思えてしかたがないんだよねぇ。 ヒロイン役は、少女時代は「チョコレート工場」や「テラビシア」のアンナソフィア・ロブに対して、大人になると「The O.C.」のサマー役のレイチェル・ビルソンになっててちょっと残念。 サマー役の時よりやや落ち着いた印象ですが、個人的にはヒロインという感じではないんだよねぇ。 映像に関しては、予告編以上のものはほとんどなくて残念。 テレポーテーションといば、最近では「X-MEN2」のナイトクローラーの大統領襲撃のオープニングが印象的だけれど、それをはるかに超えるような印象的なシーンはそれほどなかったです。 テレポーテーションシーンは簡単な編集で作成できると思うので、もうちょっと凝ってほしかったところ。 それでも、ジャンパー同士のアクションシーンは早い展開で、最もこの映画の見所で楽しめました。 しかし、ラストにかけて後半での展開は、物足りなさが残りました。 なんだかシリーズものとして続く雰囲気で出し惜しみをしている印象。 日本人としては、気になるのは東京でのシーン。 銀座や渋谷やアキバで撮影されていた模様。 「ワイルド・スピード3」の影響か?東京の街はカーアクションが似合うのかもしれないけれど、 あまり意味もなかったような…。 余談ですが、日本人としては笑えるのが、東京でのジャンパー達の会話シーン。 前からのシーンは銀座三越前、後ろからのシーンが渋谷駅前スクランブル交差点。 それが交互に切り変わるので、「え?ジャンプしたの?」と思わず変なところで笑ってしまいました。 全体的に世界観とアクションの可能性はあると思うので、次作があるのかどうかわからないけれど、 ストーリーを詰めてぜひ面白い作品にしてもらいたいです。