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博士の愛した映画

再会の街で


再会の街で ★★★★ REIGN OVER ME  上映時間 124分       監督:マイク・バインダー 製作国 アメリカ       出演:アダム・サンドラー 公開情報 ソニー・ピクチャーズ ドン・チードル 初公開年月 2007/12/22     リヴ・タイラー ジャンル ドラマ          ジェイダ・ピンケット=スミス http://www.sonypictures.jp/movies/reignoverme/ 内容:★★★★ 俳優:★★★★☆ 映像:★★★☆ 感想:泣ける・心温まる・切ない 主人公の心の奥の深い悲しみが突き刺さる作品。 コメディ色が強いアダム・サンドラーだけど、チャーリーの演技は身に迫るものがありました。 心を閉じた状態の演技、そして時には事件以前の人柄の良さと面白さを垣間見させる幅の広さを感じました。 チャーリーの大学時代のルームメイトのアランを演じるドン・チードル。 自分自身もテンパりながらも、人のために尽くす姿は、彼にはよく似合う。 でも一方的ではなく、アラン自身もチャーリーと関わっていくことで自分の行動を見直し成長していくところが人とのつながりの大切さを物語ってくれる。 判事として登場するドナルド・サザーランドが深さのある人間味が後半をしめてくれる。 チャーリーの家族とのシーンが回想シーンとして安易に描かれることがないことが、逆に観ている側にチャーリーの頭の中に封印した想いのつらさ、計り知れない悲しみの深さを感じさせてくれました。 チャーリーの固く閉ざした心が溶け出し、時には破壊的にむき出しにされた時に爆発した感情のシーンには、思わず涙が流れました。 映画として珍しいのが頻繁に流れるゲームソフト「ワンダと巨像」の映像。 巨像に立ち向かうワンダの姿は、チャーリーの心の中の葛藤、乗り越えていく試練のよう。 そしてゲームにはエンディングがあるように、いつか乗り越えられる日が来ること。 部屋に閉じこもり1人立ち向かっていた時とは違うことも。 そんなことを連想させてくれる。 心を閉ざしたチャーリーが聞く様々な楽曲こそ、彼の心情を表現してくれているかのよう。 彼が叫ぶ、そしてBGMとして流れる「Love, Reign o'er Me」の曲が頭から離れません。