アメリカン・ギャングスター
アメリカン・ギャングスター ★★★☆
AMERICAN GANGSTER
上映時間 157分 監督:リドリー・スコット
製作国 アメリカ 出演:デンゼル・ワシントン
公開情報 東宝東和 ラッセル・クロウ
初公開年月 2008/02/01 キウェテル・イジョフォー
ジャンル サスペンス/犯罪/ドラマ
http://www.americangangster.net/
内容:★★★
俳優:★★★★
映像:★★★☆
感想:興奮する・衝撃的・憧れる
凄みと迫力が重低音のようにズシズシと画面から響き伝わってくる作品。
悪の道を歩みながらも家族を大切にするフランク、正義感を貫きながらも家庭生活が破滅している捜査官リッチー。
対照的な二人だけれど、1本筋が通った男同士という意味で似た存在なのかもしれない。
そして、本当の意味での敵も。
ギャングのボスに上り詰めていくフランクからは、人生の師やビジネスでの着眼点、普段は質素で目立たないけれど、存在感をあらわすべき時にはきっちり決める存在感など本当の大物としての振るまいを学ばせてもらえる。
捜査官のリッチーからは、その正義感を貫き通すが故に孤立していってしまう当時の不条理で腐りきった警察社会と混乱した社会が浮き彫りになって感じられました。
その二人の人生がしだいにつながり交差していき対照的に描かれる映像、そして2大俳優の対峙はみもの。
そして、ギャング映画には欠かせない迫力ある映像を駆り立ててくれる音楽も素晴らしい。
ただストーリー自体は、他のギャング映画でも見たことがあるようなもので、目新しさは特にありませんでした。
しかし、映画のラストで言葉で解説される二人のその後の関係のほうが衝撃的。
実話というのは時として、意外な関係をうむものなんだなと、個人的にはそちらも含めて作品にして欲しかったところ。
2大俳優の渾身の演技と存在感が光る骨太の男の映画でした。