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博士の愛した映画

カンナさん大成功です!


カンナさん大成功です! ★★☆ 200 POUNDS BEAUTY 上映時間 116分 監督: キム・ヨンファ 製作国 韓国  出演: キム・アジュン 公開情報 ワーナー   チュ・ジンモ 初公開年月 2007/12/15 イム・ヒョンシク ジャンル コメディ/ロマンス http://wwws.warnerbros.co.jp/200poundsbeauty/ 内容:★★ 俳優:★★☆ 映像:★★ 感想:楽しい・笑える・ハッピー 「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」などを抜いて韓国ラブコメ映画史上最大のヒットと聞いていたけど、期待ほどではなかったかなという印象。 変身前のコミカルなシーンや憧れの人を一途に思う気持ちなど前半は引き込まれたけれど、 変身後のストーリーは王道でもう一工夫ほしかったところ。 ヒロインのキム・アジュンは、確かにナチュラルさは感じるけれど、個人的には、映画の中の男達のようにうっとりみとれてしまうほどの綺麗さではないかなぁ。 太っている時の特殊メイクは、「ヘアスプレー」のトラボルタを思い出させるけれど、そこまでのレベルではなく目の部分がちょっと不自然。 どちらかというと、相手役のチュ・ジンモが熱くて男らしくてかっこいい。 周りの整形美人はいいけれど、自分の彼女には整形して欲しくないとか、でも綺麗な人には優しいとか男心は韓国でも変わらないんだねぇと共感してしまうところもありました。 そしてところどころで脇役のお父さんや親友のツボをついてくるコメントがとても印象的。 整形大国の韓国だけに、映画の中でも整形の是非を問うシーンがいろいろでてきたけれど、 最終的には、「ケンチャナヨ」でノリで押し切ってしまうところは、さすが韓国。 この映画を見終わったら、私も整形したいと思う女性がいるんだろうなぁ。 日本ではこの映画に高須クリニックが絡んでるところが思惑ありありでウケました。 人は変わることはできるけれど、過去を捨てて全くの別人にはなれないよね。 秘密を守るため自分のアイデンティティまで捨ててしまうと、自分を見失って自己崩壊してしまう。 整形をしてもそれを受け入れてくれる周囲の環境と、個人の内面や実力があってこそだと思わせてくれました。 人の内面や実力の大切さを描きつつ、それに加えて整形美を前向きにとらえる韓国らしい作品でした。