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博士の愛した映画

ハングオーバー!!! 最後の反省会

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何といっても、ミスター・チャウの躍進ぶりがすごい。

シリーズを追うごとに存在感がましていたが、本作ではのっけから登場し、主役3人を食う勢い。 数々の問題を起こしてきたアランも、序盤のキリンはじめ、常識を越えたキャラで応戦。

しかし、前2作と大きく違う点が! ハングオーバーの魅力である、酔ってしでかした後から遡っていく「メメント」形式。

本作では、この「メメント」形式でストーリーが展開されす、過去2作で酔ってしでかしてきたツケがまわってきたという展開。 マンネリを避けるためかもしれないが、ハングオーバーの持ち味が失われたようで残念。

反省のための総復習ということで、過去2作での出来事を振り返ったり、おなじみのメンバーに加え、ヘザー・グレアム演じるステュの元妻はじめ、過去作品のキャラが登場し、 シリーズを通して観ていると楽しめて懐かしい。 ただ、前2作に出ていたマイク・タイソンがでてこなかったのは、少し寂しい。

そして、もう1つのテーマは、アランの成長と自立。 チャウとアラン。意気投合できて、似たもの同士の2人。 しかし、チャウが反面教師になることで、一線を引いたアランの決断はクール。

ハングオーバーらしさがなくて、この2人のキャラで引っ張っている感がして、フラストレーションが募り終わろうかとしたところ・・・ 3作の中でも最も笑えるラストは秀一。 最後の最後で、期待に応えてくれたのが嬉しい。

最後なんて言わずに、パート2.5ではなく、真のパート3が観てみたいと思う作品でした。

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