Dr.Cinema

博士の愛した映画

G.I.ジョー バック2リベンジ

[cft format=1]

G.I.ジョー全滅という名のとおり、前作の主人公デュークの末路が衝撃的。

前作がラズベリー賞に選ばれるなど評判がよくなかったので、リブートさせたかったのかもしれない。 普通は前作との間にいろいろあって、パート2から主役交代というところ。 デューク役のチャイニング・テイタムが出演して、全滅シーンが描かれるのがとてもユニーク。 マスクをかぶっているので必要ないかもしれないが、前作でコブラ・コマンダーを演じたジョセフ・ゴードン・レビットの降板も個人的に残念。

そんな中で続投のイ・ビョンホン演じるストームシャドーが本作の中で重要度がましている。 前作で描かれたスネークアイズとの過去の因縁、その裏側の衝撃的な事実が描かれており、本作の影の主人公といっても過言ではない。 レイ・パーク演じるスネークアイズが黒ずくめでしゃべらないこともあり、鍛えあげられた肉体と甘いマスクをもつストームシャドーは本作を支えるキャラクターとして成長していた。

スネークアイズは普段地味だが、やはりアクションシーンではレイ・パークの本領発揮で、大自然の中での忍者アクションは、忍者ものとして1つの作品としての可能性が感じられて見応えがあった。

今作の目玉となっているブルース・ウィリス演じる初代ジョー。 しかし、とくにこれといった能力や見せ場があるわけではなく、あくまで助っ人。 初代ジョーと言われて、納得してしまうアクションスターとしての存在感はさすが。 しかし、客寄せパンダ的で、エクスペンダブルス2ほどのゲスト出演でちょっと残念。

前作は、伏線と次作への課題が多すぎて、尻切れトンボのような印象だったが、前作から引き継がれた内容は一応の決着をみられてよかった。

スーパーヒーローもののように、絶対的な主役がいる作品ではなく、G.I.ジョーという総称のもとに、主役、脇役を自由に交代させて続けていける点が本作の最大のよさかもしれない。 昨年の夏に、アベンジャーズとの同時期公開を見送って3D化したのは正解だったように思う。 ただCGによる派手な演出は可能だが、1人1人のキャラクターの濃さでいうと、やはりエクスペンダブルスやX-MENには勝てないのが残念。

次は誰がそれぞれのメンバーになるのか?次作の出演者が気になる作品です。

[cft format=0]