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博士の愛した映画

ガチ☆ボーイ

ガチ☆ボーイ 上映時間 120分 製作国 日本         公開情報 東宝 初公開年月 2008/03/01 ジャンル 青春/ドラマ/コメディ HP 監督: 小泉徳宏 出演: 佐藤隆太     サエコ     仲里依紗     宮川大輔

おすすめ度:★★★☆ 内容:★★★ 俳優:★★★★ 映像:★★☆ 感想:泣ける・元気になる・ハッピー 佐藤隆太のひたむきな演技に泣ける映画。 序盤のサムい笑いのノリにこの先どうなるのか不安だったけれど、 佐藤隆太演じる主人公にフォーカスされだす中盤からは、引き込まれていきました。 序盤の物語目線の軽いノリの日常と、中盤の主人公目線からの日常との対比が、同じ日常なのに、「高次脳機能障害」の事実と苦悩や不安が表現されていて、身に詰まる思いがしました。 ストーリーの本筋は、予想通りの王道の展開。 しかし、記憶障害があるが故のエピソードの使い方とタイミングがとてもうまい。 時には辛く悲しく、時には切なく、時にはハラハラさせられたり、本筋のアクセントになっていて 最後まで楽しませてくれる。 個人的には、サエコとのバスシーンが一番グッときました。 そして、どのシーンも佐藤隆太の演技や表情に、主人公の心情がストレートに伝わってきて、思わず涙がでてしまう。 ガリガリの身体や人の良さそうな性格もふくめて、まさにハマリ役といっても過言ではない。 記憶障害の映画はいろいろあるけれど、「記憶はなくても、身体が覚えている」という発想、そしてそれをうまく活かすプロレスという設定がうまい。 少々出来すぎなところも感じますが、映画のテンションからすれば個人的には許容範囲。 CMや予告編で流れるチャットモンチーの主題歌の雰囲気そのままに、 前向きで元気になれる作品です。