Dr.Cinema

博士の愛した映画

ライジング・ドラゴン

[cft format="1"] 大怪我をした「サンダーアーム/龍兄虎弟」からはじまる「アジアの鷹」シリーズでアクション超大作を締めくくるのは感慨深い. 内容は,彼の作品で多く取り上げられる美術品の返還がテーマ.

アクションは,全身ローラー・ブレード,パラグライダー,スカイダイビングなどを取り入れていて,最後まで新しいアクションを見せ続けてくれるアイデアと挑戦には脱帽.

一方で,縦横無尽のアクションバトルの舞台となる工場や三菱自動車はおなじみ. 特に,「サンダーアーム」「プロジェクト・イーグル」でおなじみのキャンディの食べ方は,本作でも健在でファンとしては期待に答えてくれて嬉しい.

ジャッキー作品の中でも,ハリウッド版にはなくて,香港版にあるのが,1対1のカンフー対決. 今回も短いながらも,ソファ上での対決はわくわくさせてくれる. 個人的には,もう1ラウンドくらい観たかった.

美女達を絡めてのドタバタコメディはあいかわらず安っぽいものの,ラストを締める決死のアクションは,これでやりきったぞという覚悟が感じられた.

そしてラストは,おなじみのNG集とジャッキー・ソング. 今回追加されていたのが,ジャッキーからの感謝のメッセージ. ジャッキーの中でも,これが最後のアクション超大作という決意が感じられて,「今までありがとう!」という気持ちと,なんだかとても寂しい.

今までのジャッキー作品の要素を余すところ無く詰め込んだ作品でした. [cft format="0"]