Dr.Cinema

博士の愛した映画

ミッドナイト・イン・パリ

昼間はパリの美しい景色、そして真夜中に次々と現れる過去の作家や芸術家たち。

ウディ・アレンの皮肉さも、パリの雰囲気に包まれて、おしゃれで茶目っ気に映る。

オーウェン・ウィルソンのなんとなく魔法にかかってそうな眠そうな感じと、夢の中でも目を覚まさせてくれるようなマリオン・コティヤールの魅力が素敵。

「現在って不満なもんなんだ。それが人生だ」という言葉が印象的。 どの時代でも存在する普遍的な古き良き時代への美化や憧れ。 ましてや成功する芸術家が感じているならなおさらのこと。

魔法にかかったような甘い雰囲気に酔いながらも、過去にふれあうことで、今をしっかり生きようという前向きに元気になる作品でした。