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博士の愛した映画

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

Q(急)というだけあって、TV版、旧劇場版とも全く異なる世界観で、序盤はええ??って感じ。 徐々に明らかにされる真実は、見ていてシンジとシンクロできるかも。

でも、あいかわらずシンジは自分勝手でかまってちゃんで事の重大さに自覚がなくて、アスカからバカシンジじゃなくガキ呼ばわりされる始末。 そういう意味では、個人的にはアスカに一番共感できたかなぁ。 がらりと変わったミサトとのからみが表層的で、なんか別の戦艦モノアニメみたいでちょっと残念。

変化を求めず虚無と無慈悲な深淵の世界を好むシンジにして、思いもよらず世界を変えてしまう力を持つ苦しみは伝わってきたかな。

すべてを見渡せる大人なカヲルと目前の事象に感情のままに動くガキなシンジとの対比と連弾による調和。 そんなシンジを常に想って死んでいくカヲルは、ほんま健気だよねぇ。 でも個人的には、TV版のカヲルとの関係や死に方のほうがよかったかな。

ちなみにトウジの妹が出てくるけど、兄ゆずりの微妙な関西弁やったのは笑えた。あえてやろうけど。

エヴァは、テレビ版、旧劇場版、新劇場版とリアルタイムに見てきたけど、やっぱりゼリエル戦でジオフロント内でエヴァが暴走するシーンが面白さの一番のピークなのかなぁ。 そこまではどの版もだいたい一緒やけど、ここからの展開がそれぞれ違うからねぇ。

ここからさらに面白くなることを、次作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に期待!