ダイ・ハード/ラスト・デイ
逮捕された息子を訪ねてモスクワに訪れたジョン・マクレーンだったが・・・。
舞台は、初の海外、モスクワ。 だが、そんなことはジョン・マクレーンには関係ないらしい。
カーチェイスアクション、ガンアクション、ヘリアクションに、シリーズおなじみのビルからの飛び降り。 細かいこと気にせず楽しめる王道アクションの流れはそのまま。
今回、ジョンに巻き込まれ、コンビを組むハメになるついていない男は息子のジャック。
パート3のサミュエル・L・ジャクソン演じる黒人、パート4のジャスティン・ロング演じるITボーイと、今までは「黒人と白人」、「デジタルとアナログ」とマクレーンとは対照的なコンビだった。
今回は息子ということで似た者同士かと思いきや、いつも通り勘と場当たり的なジョンに対して、CIAの地道で綿密な計画を遂行しようとする息子は対照的。
しかし、今までの相棒がジョンに面食らっていたのに対し、トラブルメーカー・ジョン・マクレーンを深く理解しているところはさすが息子。 一方、ジョンは親目線で息子のバックアップという役回りが新鮮。
オヤジへの長年の反発心から、その手の専門家よりも手慣れたオヤジへの信頼へと変わっていくのが1つの見せ所。 前作が娘、そして今作が息子と、毎回事件に巻き込まれつつ、徐々にマクレーン家が修復に向かっているのが面白い。
この先、離婚した妻との和解もありえるのか? 単についていないだけなのか、トラブルが好きなのか、本人もわからなくなってきているジョンの行く末が気になります。