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博士の愛した映画

ラスベガスをぶっつぶせ

ラスベガスをぶっつぶせ 21 上映時間 122分 製作国 アメリカ 公開情報 ソニー・ピクチャーズ 初公開年月 2008/05/31 ジャンル サスペンス/ドラマ/青春 監督:ロバート・ルケティック 出演:ジム・スタージェス ケイト・ボスワース ローレンス・フィッシュバーン ケヴィン・スペイシー

総合:★★★ 内容:★★★ 俳優:★★★☆ 映像:★★☆ 感想:楽しい・知的・爽快 Winner winner chicken dinner!な痛快映画. 物語は,ラスベガスのカジノから大金を巻き上げようとするMIT学生達と,カジノ経営者側との攻防,徐々に葛藤渦巻く主人公達の人間模様を描き出す. おすすめ映画 序盤,学生グループに誘われる主人公. 人員欠員の理由が,Googleに就職したからというのが,今どきで笑ってしまう. カードカウンティングと言えば,「レインマン」の自閉症のレイモンドを思い出す. 映画では,その話題が1つの波乱の幕開けとして扱われてるところが嬉しい. 手法の内容は難しいけれど,決められたサインで今の状況がわかる工夫がされているので,気軽に楽しめる. チームだとばれないようなメンバー構成や,ケイト・ボスワース演じるジルの七変化もみもの.

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主人公ベンを演じるジム・スタージェス. 序盤はさえない優等生という一面だが,徐々に顔つきや眼光まで変化していく演技が,お金と女性の魅力の怖さを思い知らせてくれる. そんな状況でも彼を笑って許してくれるオタクな友達が素敵. 学生チームを影で操るのが,ケヴィン・スペイシー演じる教授. とことんビジネスにこだわり,失敗を許さない徹底ぷりは,本当に教授なのかと疑いたくなるほど. 社会や勝負の厳しさを経験した過去を想像させる.

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「オーシャンズ」シリーズでもおなじみのイカサマ検知システムが普及するなか,アナログ的に見抜くコール. ローレンス・フィッシュバーンの鋭い眼光,どでかい体格と拳が恐ろしく怖い. いくらハイテクになっても,こういう人材は裏に必ずいる気がする. 教授とコール,この二人の因縁の過去も見てみたかった. おすすめ映画ラスベガスをやっつけろ」と紛らわしい日本版タイトルと違い,原題はブラックジャックにちなんだ「21」. 凄くシンプルだけど,勉強ばかりで何も経験してなかった主人公が今回の経験を通して,自分をみつけ大人へと成長していく意味も込められているような気がしました.